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スマホアプリ開発
2013年08月11日
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あるデバイスで始めた行動を他のデバイスに引き継ぐ「引継利用」におけるスマホの役割

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先日、Googleがデバイス利用に関する調査を実施し、その調査結果が公開されました。

従来のインターネット利用はPCを使うことが圧倒的に多い状況でしたが、最近は、PCのみ、スマートフォンのみといった使い方ではなく、PC・スマートフォン・タブレットなど様々なデバイスを状況に応じて使い分ける「マルチスクリーン」化が進んでいます。

この調査結果については、「マルチスクリーンワールド」を見て頂きたいと思いますが、このブログとして非常に興味深いものが「引継利用」です。

「引継利用」とは、あるデバイスで始めた行動を他のデバイスに引き継ぐ使い方のことです。例えば、「移動中にスマートフォンで見ていた情報を、帰宅後に引き続きPCでみる」などです。

 

引継利用の実態

「スマートフォン→PC」に引き継いだ割合です。(マルチスクリーンワールドより)

■ショッピング:68%
■情報検索:68%
■Web閲覧:67%
■SNS:61%
■動画視聴:58%
■旅行の計画:56%
■銀行・金融:50%

 

一方、「PC→スマートフォン」の場合は非常に少なく以下のようになっています。

■ショッピング:22%
■情報検索:22%
■Web閲覧:22%
■SNS:28%
■動画視聴:25%
■旅行の計画:31%
■銀行・金融:40%

 

入口としてのスマートフォン

マルチスクリーンワールドの調査結果にある通り、明確な傾向として、スマートフォンからPCへの引継ぎ利用が非常に多いです。これは、極めて重要なユーザの行動傾向ではないかと思います。

要するに、移動中や待ち時間などのちょっとした時間にスマートフォンで調べ、全てそこで完結するのではなく、その続きをPCで行う、という行動を行うユーザが多いのです。

スマートフォン向けのアプリ・サイトを作る場合、どうしてもPCで提供している情報と同じものを提供しようとしてしまいがちですが、情報過多なアプリ・サイトは使いにくくなってしまいます。しかし、ご存知の通り、PCに比べてスマートフォンの画面は非常に小さく、大量の情報・機能を提供するためにはスペースが少なすぎです。

そのため、スマートフォン向けの情報の提供は、「入口」になるような設計ができると良いのではないでしょうか。
位置情報などを活用したスマートフォン特有の機能は別として、一般的な機能・情報であれば、スマートフォン向けには厳選し、ユーザとの接触率を高めるコンテンツ設計をします。そこから、より情報量が多いPCへと誘導できるようにします。

 

マルチスクリーンの実態を考慮した全体最適化が必要

アプリの企画を考えたり提案したりする場合、常々、いかに機能を少なくするか、というお話をするようにしていますが、お客さまがこの決断をするのは非常に難しいことだということも理解しています。上司やユーザから「なんで○○がないんだ。」と言われることに対応しようとすると、機能山盛りなアプリになってしまいます。

このマルチスクリーンワールドの調査結果は、アプリをシンプルにするための非常に説得力のある調査結果のように思います。このブログでも頻繁に書いていますが、アプリ単体で考えるのではなく、全体の情報発信・マーケティングの中でのスマホアプリです。ユーザがスマートフォンからPCへと引継利用している実態を考えると、スマートフォン向けに提供するものは、役割を明確に絞り込むべきではないかと思います。

もちろん、スマートフォン向けのサイト・アプリでは全て完結しないからPCに引き継いでいる、というケースもあるでしょうが、スマートフォンのサイズを考えると、PCと同じ事を全て行えるようにするということは無理があります。しかし、スマートフォンにおけるインターネット利用はPCのそれを超えるレベルまできています。スマートフォンからPCの引継利用は非常に理にかなった行動です。
スマートフォン向けアプリ・サイトを提供する際は、これを意識したコンテンツ設計ができると非常に効率的ではないかと思います。

 

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